2005年大会INDEX

2005年日本平和大会in神奈川 国際シンポジウム海外パネリスト

ジア・ミアン
アメリカ

プリンストン大学教授。パキスタン生まれの物理学者。米政権の軍事・外交政策に精通し、国内メディアや米国の反戦平和・反核運動から常に発言を求められる論客で、著作も多数。若き「ノーム・チョムスキー」ともよばれる洞察力と、人をひきつける語り口が大衆的な人気をよんでいる。イラク戦争から2年半。米兵の死者数は2千人を突破し、反戦運動の高まりとともにブッシュ大統領の支持率も就任以来最低に。世論調査で「核兵器廃絶は国際社会の目標である」が74%を占めるなど、世論と運動が大きな変化の中にあるアメリカからの参加。

 

ルイス・サーヴェドラ
エクアドル

 地域人権諮問基金。住民ぐるみのたたかいが発展している同国マンタ港の米軍基地周辺の、漁船事故や性犯罪、環境破壊などの被害を告発し、その閉鎖をもとめる運動の先頭にたっている。マンタ基地の閉鎖は全国民的な要求となっている。2009年に使用協定の期限が切れるのでその延長を阻止することを目標にしている。2006年に予定される軍事基地反対世界大会の準備委員会の中心メンバーであるとともに、ラテン・アメリカ社会フォーラムを同国で開催する中心団体でもあり、反基地反戦のみならず、市民運動のなかでも有力な位置を占める。

 

ロビン・スーザン・トーベンフェルド
オーストラリア

 クイーンズランド州の州都(人口160万人)のブリスベン反基地平和連合。今年のNPT再検討会議にも参加。食料、環境、核エネルギー問題などでも活動。同州にある世界最大のサンゴ礁・グレートバリアリーフは、ジュゴンの生息地として世界的に知られ、名護市議会も視察するなど、辺野古のたたかいとも関係が深い。ここでの米軍と豪軍との軍事演習にたいして抗議行動も組織。同国北部にある豪州軍の既存の基地に米軍の訓練施設を設置することで合意。3カ所の共同使用を念頭に、施設整備を図る予定。沖縄駐留の米海兵隊の訓練にも利用される方向。

 

ユ・ホン
韓国

 「平和と統一を開く人々(SPRK)」(1994年創立。会員約1,000名の平和・軍縮運動団体)の国際連帯局長(前平和・軍縮委員長)。同団体は、梅香里の射爆場閉鎖や龍山基地返還のたたかい、女子中学生轢殺事件などでも、いち早く現地での調査、運動の組織化などに尽力し、全国的な運動に発展させるうえで中心的な役割を果たした。米軍基地再編・強化のもとで、ピョンテクをはじめ基地闘争の新たな発展がすすんでおり、米軍基地反対運動がいっそう重要となっている。 また、「武器玩具と平和のプレゼント交換」キャンペーンなどユニークな活動も展開。

 

新原 昭治
日本

 国際問題研究者、日本平和委員会理事。米核戦略、基地、安保条約問題など、多方面から研究。出版された著書は『あばかれた日米核密約』『アメリカ核戦略と日本』など多数。最近は神奈川県横須賀市にある米海軍横須賀基地の米艦船に1972年当時、核兵器が積載されていたことを示す米政府解禁文書を米国立公文書館で入手し、日米核密約を暴露するなど、米政府の核密約を調査し、日米軍事同盟の核心に迫る研究をしている。草の根の活動のあるところへは、どこにでも出向く、行動する研究者。