2005年大会INDEX

2005年日本平和大会in神奈川 国際シンポジウム特別報告


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鴨居 洋子


キャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部移転に反対する座間・相模原周辺市民連絡会代表委員

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 日米両政府が地元自治体や住民を無視して合意した在日米軍の再編・強化計画に私たちは怒りでいっぱいです。
 キャンプ座間にはアメリカ本土から新しくつくられる作戦司令部と陸上自衛隊の中央即応司令部の2つをもってくるというもので、座間にくるといわれている司令部はいままであるものとは異なり一層迅速に海外に出て行けるもので、イラク戦争のような戦争を日本の自衛隊と米軍が一体となっておこなうための一大拠点がこのキャンプ座間にくるというものです。こんな基地強化を私たちは絶対に許すわけにはいきません。11月18日には座間市で、市の協議会主催で司令部移転反対の市民大集会が開かれ、市長は「住民の反対の意思を重く受け止めると政府は言ったのに踏みにじられ、腹が立って仕方ない」と言い、日米の中間報告の撤回を求めて、運動を大きく盛り上げようと決めました。この協議会は昨年10月に市長を会長とし、市議会、自治会連合会で結成され、「移転反対」の大きな横断幕を市役所や公共施設、学校など15箇所に掲げ、自治会の掲示板に600枚のポスター、ゴミ清掃車などの公用車45台にステッカーを貼りだしました。今年の4月から自治会ぐるみの署名活動をはじめ、市長や議員を先頭に駅頭やおまつりの会場で署名を集め、短期間に人口の約半数にあたる6万人分の署名を集め、市長が国に届けました。
 キャンプ座間は座間市と相模原市にまたがっていますが、人口60万の相模原市でも市の協議会で市庁舎に横断幕を掲げ、市長を先頭に21万人分の署名を集め、11月13日には市民大集会を開催しました。こんなに目に見えるかたちで運動がひろがる経験は本当に初めてのことで、「基地をなくし、平和で安全な街にしたい」ということが市民みんなの願いであることが改めてよく分かりました。私たちは昨年12月に座間の谷戸山公園で反対集会をひらき、それを力に、今年の2月に座間・相模原周辺市民で連絡会をつくり、学習・宣伝・署名活動や外務省・防衛庁への要請行動など運動を広げてきました。新しい米軍司令部の移転をストップさせるために、日本平和大会とともに、11月26日に座間の谷戸山公園で全国規模の市民大集会が計画されています。
 今回の米軍再編は日本中の基地強化につながります。集会を成功させて、日本中から米軍基地をなくすためにがんばりたいと思います。