2004年大会INDEX
2004年日本平和大会in佐世保 国際シンポジウム
パネリスト・ゲスト・コーディネーター

【パネリスト】



ジョゼフ・ガーソン
アメリカフレンズ奉仕委員会・ニューイングランド地域企画部長、平和・経済的安全保障企画長

フレンズ奉仕委員会は、平和主義を重視するキリスト教徒団体。
2003年2月15日のニューヨークでのイラク戦争反対の大集会を組織する中心を担ってきた。ガーソン氏は、米軍基地問題、アメリカの世界戦略の分析など、運動の発展に重要な貢献をしてきている。



コ・ジソン
韓国緑色連合・幹事、米軍基地環境問題担当

緑色連合は、韓国有数の環境NGO。環境保護の視点から米軍の基地被害の根絶をめざして、訴訟団や環境調査専門家グループを組織し、被害告発にとりくんでいる。先般「全国米軍基地調査報告書」を発表し、未解明であった韓国全土の各基地・施設の面積や機能、基地被害の実態を詳しく明らかにした。



ハーバート・ドセナ
フォーカス・オン・ザ・グローバルサウス・研究員、安全保障担当(マニラ在住)

1995年にウォルデン・ペロー(フィリピン大学教授)らによって結成された、タイに本拠地を置く国際的NGO。大国主導の経済グローバル化にともなう弊害を、様々な視点からとりあげている。世界社会フォーラム(WSF)の創始者的団体の一つで、ムンバイでのWSFでは、米軍基地に反対する国際的ネットワークの創設に参加。



千坂 純
日本平和委員会・事務局長

日本平和委員会は、個人加盟制の平和NGO。朝鮮戦争の危機が迫るなか、二度と戦争をおこしてはならないと結成された。以後、米軍基地撤去、安保廃棄、憲法擁護、核兵器廃絶にとりくむ。今日、軍事同盟打破、アメリカの覇権主義反対、海外軍事基地撤去のたたかいで国際的な役割も高まっている。千坂氏は2002年から事務局長。





【ゲスト】



チョン・マン・ギュ
韓国・梅香里米空軍爆撃場撤廃住民対策委員会・委員長

韓国・京畿道の米軍梅香里(メヒャンニ)射爆撃場近隣の住民は、誤爆や不発弾による死傷、家屋の破壊、健康被害に苦しめられてきた。村名の由来となった、沖合の梅の花咲く3つの島の1つは、米軍の爆撃演習により消失した。基地閉鎖のたたかいは全土に広がり、韓国で初めて米軍爆音訴訟に勝訴、損害賠償判決を勝ち取る。そしてついに来年8月に基地閉鎖まで追いつめた。



ジミー・マッシー
イラク帰還兵・米海兵隊に12年勤続し除隊

イラク戦争に従軍し、バグダッド占領作戦に参加。自らの戦闘体験を通じて、イラク戦争・占領に対する批判的立場をとるようになった。自爆テロ車両への攻撃とされたものが、実は民間人の運転する自家用車だった例などをあげ、「わが国政府のために、私は、無実の市民を殺した」と、帰還後海兵隊を除隊し、全米各地の平和集会などで米軍犯罪についての告発・証言を行っている。




【コーディネーター】



川田 忠明
日本平和委員会・常任理事

2000年から国際シンポジウムのコーディネーターを務める。1996年より世界平和評議会書記として活動。世界30ヶ国以上を訪れ、各国の平和運動との交流に参加。原水爆禁止日本協議会理事。