2000年大会INDEX

2000年日本平和大会in沖縄国際シンポジウム 海外からのメッセージ

オーストラリア平和委員会

 親愛な友人たち。
 オーストラリア平和委員会は、那覇市での日本平和大会に出席されたすべての平和活動家のみなさんに挨拶を送ります。
 私たちの本年の重要なたたかいのひとつは、国家ミサイル防衛構想(NMD)の配置計画に焦点をあてたものでした。このたたかいは2001年に継続されるでしょう。
 オーストラリア平和委員会は皆さんの大会がNMDシステムについて論議されるよう要望します。
 考慮すべきその他の諸点は、核兵器が違法なものであり、その使用は人道に対する犯罪であり、社会に及ぼすそのコストは巨大だ、ということです。
 私たちの持続する未来は、核兵器の廃絶ができるか否かにかかっています。平和、軍縮、および環境は単に道徳上の問題であるだけでなく、人類が生存するか否かの問題です。
 私は皆さんの大会が成功され、代表の皆さんすべての間で、すぐれた対話がされることを希望しています。
 私は、NMDシステムに反対するオーストラリアのたたかいについて若干の情報をお送りしています(報告参照)。
 平和のうちにあなたとともに。

バブズ・フラー・クイン
オーストラリア平和委員会理事長



婦人国際平和自由連盟(WILPF)

 日本平和大会についてお知らせを頂きありがとうございます。大会の国際シンポジウムに関して意見を求められ、おこたえする光栄にあずかりました。
 私たちは、日本を米軍の軍事的駐留から解放しようとする、皆さんがたの努力に大きな喝采を送ります。私たちは、皆さんの国土と海が侵略的な軍事行動に使われることを阻止する、皆さんの運動を強く歓迎します。また、皆さんは外国の軍隊と軍事基地によって、ひきおこされる環境への重大な被害と、地域社会の大きな歪みを強いられていきました。
 WILPF(婦人国際平和自由連盟)は去る7月の沖縄のG8サミットにあたって、皆さんが出されたアピールを支持しました。そしてこのシンポジウムは、長期的には沖縄の米軍基地を撤去する運動を継承し、当面は、米国の新拡張計画をやめさせようとするものと理解しています。
 ご存知のように、WILPF(婦人国際平和自由連盟)はつねにあらゆる外国軍事基地を撤去させるために活動し、この目的のために活動するすべての人びとと連帯しています。私たちは皆さんの国際シンポジウムが、すべての外国軍事基地、とりわけアジアの軍事基地を重視し、国際連帯確立に貢献されることを信じています。
 私たちは日本平和大会と国際シンポジウムが成功をおさめることを願い、その成果を楽しみにしています。
 連帯のご挨拶とともに。私たちは心をこめて皆さんと共に在ります。

WILPF(婦人国際平和自由連盟)
国際会長 ブルーナ・ノウタ
事務局長 マイケラ・トウル



中国人民平和軍縮協会

 私たちは日本平和委員会の提案により、70余りの団体が共同して、2000年日本平和大会が11月30日から12月3日まで、沖縄で開催されることを知り、大変喜んでおります。
 平和と発展は、いぜんとして現代の主要なテーマです。アジアと全世界の人民はすべて平和および、経済発展と生活水準の向上を渇望しております。しかし、一部の国家は時代の潮流に背いて、軍事同盟を強化し、国家ミサイル防衛構想と戦術ミサイル防衛構想を展開し、世界を制覇することを計画しています。現在、覇権主義は、依然として世界平和の最大の脅威です。
 中国人民は平和を好む人民です。私たちは日本人民とともに覇権主義に反対し、アジア太平洋地域と世界の平和・安定を擁護するために積極的な努力をしたいと願っています。
 大会が大きな成功を収められますように。
 最上の敬意を表します。

中国人民平和軍縮協会
二〇〇〇年



アメリカ平和評議会

 親愛な友人のみなさん。
 アメリカ平和評議会は、二〇〇〇年日本平和大会に歓迎の挨拶を送ります。私たちは、平和のための日本人民のたたかいに最大の感嘆と尊敬をはらい続けてきました。それは、あなたがたが国民全体の諸利益のためにたたかう真実の愛国者たちだからです。そのたたかいの中で、あなたがたは国際連帯の手をひろげています。それは皆さんのたたかいが、私たちのたたかいだからです。
 平和は分割できません。いま私たちが直面しているいくつかの課題を列挙します。沖縄を含む45カ国の外国軍事基地の撤去、核兵器の廃絶、地球の帝国主義的支配のための宇宙空間侵犯に反対する運動、働く人々と民族の主権と尊厳を犠牲にして利益を得ている多国籍企業のための世界経済のグローバル化に反対する厳しいたたかい、パレスチナ人民の祖国を求めるたたかい、キューバ、イラク、北朝鮮、リビアに対する食料、衣服、薬品、および人道的な必需品の禁輸と制裁など、これらは日本の人々も直面している同じ課題です。
 これまでよりもいっそう大きく、私たちは国際平和運動の団結を必要としています。私たちは不信と不和をつくりだす民族排外主義、人種差別、不寛容などをこれまで以上に強く拒否しなければなりません。さらに、平和・正義・平等を求める共通の大義のなかで、全世界で数百万もの人々を動員しなければなりません。
 あなたがたの大会は、行動をよびかける号令となることでしょう。私たちはみなさんに挨拶します。
 平和のなかで。

アメリカ平和評議会
会長 アルフレッド・マーダー



ベトナム平和委員会

 親愛なる友人のみなさん。
 私たちは、2000人以上の日本の平和活動家と海外の代表が参加して、広範囲にわたる平和の諸問題、軍事同盟と軍事基地、軍縮と民主主義、そして、平和な21世紀にむけた日本の平和運動の戦略を議論する、那覇市でひらかれる2000年日本平和大会に我々の連帯の挨拶を歓びをもってお送りします。
 大会が大きな成功を納められることを願っています。
 これまで日本平和委員会がすすめてきた活動は大きな意義をもつものであり、それは日本の平和勢力の勝利のみならず、アジアと世界の平和の大義への貢献となるものでした。私たちは、このことを大変嬉しく思っています。
 この機会に、私たちは、日本平和委員会とその他の平和勢力のみんさんの、ベトナム平和委員会への支持・連帯、協力にたいし、心からの感謝を表明するものです。
 私たちは、日本平和委員会と日本の平和勢力と引き続き連帯、協力していくことをお約束するものです。

平和と友好の挨拶をもって。ベトナム平和委員会



ジョン・マニングさん 
元世界労連アメリカ代表

 親愛なる友人のみなさん。
 私は、2000年日本平和大会の概要と大変積極的な会議内容を伝える、2000年10月2日付けのあなたの手紙を受け取り、またそれに対応する行動の要請にこたえることを幸せに思います。
 たしかに、私たちは戦略問題を大いに考慮するべき新段階に到達しています。
 米軍基地を撤去し、平和で民主的な島を取り戻すことをめざす沖縄県民のたたかいは、すべてのものを所有するにいたり、蓄積の危機にある独占資本の破壊に反対する、今はじまりつつある世界的なたたかいのまさに焦点となっています。アメリカとその庇護にある同盟国の犯罪的な支配政治、そしてIMFとWTO及び世界銀行の活動を通じて、過去20年の間に開発途上国と呼ばれる国々で、幾百万もの人々が飢餓と災害で命を落としてきました。
 今回のアメリカの大統領選挙は、国家の支配が大企業にゆだねられていることを全面的に明らかにしました。すなわち、一方の企業に2億ドル、そしてもう一方の同じ様な企業には1・7億ドルが分配され、それによって人々に、まだ民主主義が存在している、と信じこませる競争を続けさせていのです。
 政府を買収した連中が金をだして、巨大なメディアの誤った情報がおしかぶせられたにもかかわらず、これらすべてを終らせ、建国者たちが誓約した民主主義を回復させせるために、運動がわき起きたのです。それはまだ外交政策には達していません。しかし、ネーダーの運動によって指摘された人民の敵とは、沖縄の基地によって、アジアの脅迫と征服によって経済的利得を促進しよとしている、他のものは全て手に入れている連中と同じ輩なのです。
 主権は、いかなる人々によっても取り上げることはできません。パレスチナ人や北アイルランド人民はそのことの十分な証人です。そして世界の諸国民の主権を回復するたたかいは、はじまったばかりです。しかしながら、日本の民主勢力によるアジア平和のためのイニシアティブは、中国やマレーシア、韓国、そして情勢が全面的に変化しつつあるその他のあらゆる地域で、あつい歓迎と反響よんでいます。
 核不拡散条約再検討会議が、核兵器廃絶の「明確な約束」をもとめたことは、大きく発展しつつあるアジアの運動を励ますものですが、平和大会は、この世界の希望を現実のものに近づける戦略を発展させる重要な時期にひらかれます。
 みなさん方がえらんだ四つの論点は、世界情勢全体を議論することを可能にするものです。人権、環境、開発及び主権、第一のどの討論テーマも米軍基地の存在によって放棄させられ、無能力化されています。米軍との軍事的な共同は、それが世界のいかなる国に対するものであっても、隣人を敵にまわし、金の帝国の召し使いになることを意味します。
 私は、主権を回復し、真の民主主義を獲得、回復するためのたたかいこそ、鍵となる問題であり、そして、多くの国々の運動が、自主性の尊重、不干渉の原則を基礎にして、共同していくことができると考えています。
 敬具。



デヴィット・クリーガーさん 
核時代平和基金会長

 親愛な須田博様。
 核時代平和基金を代表して、私たちのご挨拶をお送りするとともに、あなた方のシンポジウムに支持を表明いたします。また、私は、沖縄の国土を占める外国軍事基地問題から解放されて生きることをめざす、沖縄県民のたたかいに私個人の支持を表明したいと思います。



カイ・デリンジャーさん 
ボルチモア緊急リソース・ネットワーク(アメリカ)

 親愛な仲間のみなさん。
 私は、あなた方が平和大会で大きな成功をおさめることを希望します。そして沖縄からアメリカの軍事基地を撤去させるたたかいで大きく成功することを望みます。アメリカには現実的な敵などありません。ですから沖縄や多くの他の国々から基地を撤去するべきです。戦争はならず者です。紛争が仲裁のような非暴力的な手段によって解決される世界の実現をめざして努力しなければなりません。私たちのすべてが平和な世界を作るために共に働くことができるように希望します。平和を。



ギド・グルネヴァルトさん ドイツ平和協会=戦争抵抗者同盟

 親愛な友人のみなさん。
 ともに好核勢力と軍事同盟に反対してたたかいつづけましょう。今年の原水爆禁止世界大会の成功と松谷裁判の勝利、そして沖縄の米軍事基地に反対する広範な人々の反対の上にたって、私たちの運動を発展させましょう。紛争阻止と紛争解決のための非暴力的な手段が存在すること、そして世界は、こうしたメカニズムの促進と、同時に軍事力の役割の低下を必要としていることを、ともに示し、証明しようではありませんか。
 大会が大きな成功を収めることを祈っています。
 敬具。



アレーネ・ジョンソンさん 『ニュース・ソース』紙(アメリカ)

 親愛な皆さん。
 誰が権力を握っているかによって歴史の記述は違ってきます。また、私たちが、ひとつの世界共同体として正確な歴史を認識しているならば、歴史の誤りを繰り返すことはしないでしょう。ですから、アメリカのような覇権国家は、全ての人々が本当の歴史を学ぶことを、あらゆる手段で阻止して、人々がいつまでも同じ攻撃を繰り返すように仕向けているのです。
 一例をあげると、ベトナムは独立を欲しただけでしたが、我が合衆国政府が「ベトナムは共産主義から救い出されるべきだ」と私たちに吹き込むように努めたため、私たちはこの国を共産主義から救おうと望むようになったのです。1964年にトンキン湾で北ベトナムが米国の艦隊を攻撃した時には、合衆国は報復する以外に何一つ選択肢を持たなかったのです。私は皆さんが、私が情報の間違って分析をしてきたと思っているかもしれませんが、それは正しくありません。それは見えすいた嘘です。
 いま東チモールは独立を求め、そのための住民投票もおこなってきましたが、我がワシントンの政府はインドネシア政府を支持し、東チモールの独立を阻止するための皆殺しをひきおこしています。アメリカ人の圧倒的多数は東チモールが独立国家になることを望んでいることさえ知りませんが、それは新聞やテレビの主流がそれを報道しないからです。それは我が国政府が極めて強力に、中心的なマスメディアがこのニュースを報道することを許そうとしないからです。
 したがって、私たちが、ひとつの世界共同体として、平和を守り、日本やその他の国を占領している軍事基地を閉鎖できるのなら、我が政府にこれらの基地を閉鎖させるよう一致協力して行動しなければなりません。
 このことは、私たちの要求に賛成しない、アメリカのどこかの州の上院議員や下院議員を議会から排除することによってのみ、成功裏に達成されるでしょう。それは、これらの軍事基地に対する抗議先や示威だけでは、今度の平和大会が望んでいる諸目的を達成しえないからです。
 抗議や示威は、公衆の憤激と行動の目安となるだけです。それは1973年以来、わが国の政府がとってきている政府構造に直面すると、諸問題を解決しえないからです。それ以前は、抗議は諸問題の成り行きに影響を与えてきましたが、73年以後は、それは人々に大きな影響をもたなくなりました。事実、これらの人々は、抗議や示威をする人々を完全に無視してきましたが、それは彼らが金銭的な影響を受けなかったからです。
 でもボイコットは、多くの人々が参加すると彼らの諸目的を達成します。
 「真実の民主主義」という意味のスペイン語の名称をつけた最も風変わりな定期刊行物の大望を抱いた出版者として、私はこの考えをその刊行物の諸ページのなかで訴えていますが、それは第二次大戦で獲得した覇権のゆえに、現在のすべての政府の中で最も強力な、わが国の政府の正確な歴史を知っているからです。
 合衆国は原爆を広島に投下しただけでなく、ソ連に対して「原爆を持っている」と知らせる目的のために、長崎にも投下しました。第二の爆弾が投下された理由は、わが国政府が「第一の爆撃は決して異常なものでない」ことを確認させようとしたものです。ひとつの実験であることを証明するだけのために、故意に数十万の人々を死滅させたのです。
 このことを私の独特の定期刊行物の第一版のページに載せたのは、これが、平和の擁護だけを願う無防備の人々に対する、覇権主義と人権差別の実例だからです。戦争を恐怖の力で終了させるために、交渉が進められています。わが国の政府は、この残虐行為を楽しみ、続いてアメリカのひとびとをだましています。しかし、アメリカ人は他の全ての国の人々と同じく平和を愛していますから、これは非難されるべきことです。エリートたちだけが、まったく自らの欲望だけから、こうした行動を行うのです。
 その上日本国は、その経済を維持する必需品である石油の入手を阻止され、それが真珠湾爆撃を強いた、という知識もアメリカ人に告げられたことはありません。逆にフランクリン・ローズベルト大統領が1941年12月に言及した時は「それはアメリカ国民とって不名誉な日だった」と言い、真実を知る資格がある人々に、真の歴史を決して伝えてはおりません。
 人々に彼らの教育施設で、またそこにもはやいなくなってからは文字のなかで、正確な歴史を知ることができるようにしたら、平和と世界中の基地の除去が開始されるでしょう。
 けれども、平和は過程です。なぜなら、人々は真実の平和を維持するためには多様な美しい文化を理解せねばならないからです。そうすることによって、合衆国や他の国々でそうであるように、多くの文化が同一の土地に住む多人種的文化となるか、それとも世界中の国々の文化をそれぞれに理解するか、いずれにせよ、もはや民族の差異による憎悪はなくなるでしょう。
 戦争がそそのかされるひとつの道は、軍部が憎悪を教えるという点にあります。子どもたちが世界中の多彩な文化を教わってこないために、そうしたことが可能になるのです。したがって、学校でこれが教育されるなら、軍部の言うことを誰も信じなくなり、彼らの思い通りに教育することはできないことがわかるでしょう。
 若干の学者は平和の達成には、資本主義の一掃と軍事基地の解体が必要と信じています
が、私はスウェーデンがやっているように資本主義を修正して、私たち全世界の人々を説得できるようになるのではないか、と強く感じています。
 この非常に大切なことについて、お話できたことに感謝しつつ。
 平和の連帯のなかで。