2000年日本平和大会in名護
●大会概要
●大会基調報告
●国際シンポジウム
●全体集会への国際会議報告
●海外代表プロフィール
大会概要
日 時
|
企 画 名
|
時 間
|
内 容
|
場 所
|
参 加 費
|
11/30
(木)
|
国際シンポジウム
海外代表歓迎レセプション
|
13時30分〜
18時30分
18時30分
|
国際シンポジウム「沖縄からの発信
米軍基地被害の一掃を求める国際連帯を」
歓迎レセプション
|
郵便貯金会館「メルバルク沖縄」
|
シンポ:6000円
レセプション:5000円
(両方の場合10,000円)
|
12/1
(金)
|
9時〜正午
|
国際シンポジウム
|
郵便貯金会館「メルバルク沖縄」
|
12/1
(金)
|
開会集会
|
18時〜
20時30分
|
|
那覇市民会席大ホール
|
1000円
|
12/2
(土)
|
沖縄文化の夕べ・
「ピースシヤウト」
|
18時〜
21時
|
琉舞・三線・エイサー、沖縄の文化にふれま
しょう。そのあとは、青年のトーク集会
|
那覇市民会館大ホール
|
1000円
|
12/3(日)
9時〜12時
|
分科会
入門講座公開シンポ
|
番号
|
テーマ
|
分科会名称
|
会 場
|
|
1
|
米軍基地
|
ストップ!米軍の横暴、基地の新設・増強、
巻き起こそう!米軍基地ノーの世論を
|
東町会館中ホール
|
1000円
|
2
|
ホテルチュラ琉球7Fホール
|
3
|
青年会館1F会議室
|
4
|
戦争法
|
許すな戦争法の具体牝・発動、
広げよう!憲法9条守れ、紛争の平和的解決の世論
|
自治会館第1会議室
|
5
|
八汐荘小ホール
|
6
|
核密約
|
核密約・核持ち込みノー、実現しよう!非核の日本を
|
JA真和志農協ホール
|
7
|
侵略戦争
|
侵略戦争の真実を広げ、アジア諸国との友好連帯を
|
那覇教育会館3階ホール
|
8
|
軍事費
|
思いやり予算廃止、軍事費の大幅削減で、くらし、社会福祉の充実を
|
メルバルク陽春の間
|
9
|
入門講座
|
平和な21世紀をつくるためにどう生きるか
|
青年会館大ホール
|
10
|
公開シンポ1
|
名護・辺野古への新基地建設を考える
|
レインボーホテル歓会の間
|
11
|
公開シンポ2
|
ストップ基地の被害と犯罪、地位協定の見直しを
|
自治会館大ホール
|
12/3(日)
|
閉会集会
|
13時30分〜15時
|
|
|
那覇市民会館大ホール
|
1000円
|
オプッションで
12月1日(金)正午から夕方は南部戦跡めぐり 参加費2500円
12月2日(土)8時から16時 北部基地調査・交流 参加費5,000円(お弁当付き) ツアー
|
基調報告
実行委員会を代表して 日本平和委員会事務局長 須田 博
基地・安保をめぐる情勢の特徴
今年で15回目を迎える2000年日本平和大会は、21世紀を目前にして開かれる歴史的な 大会である。ふりかえれば平和大会に結集した私たちは、この間、激しい米ソ軍事対決 のもとで日本がアメリカの戦略に組み込まれ核戦場化される危険を告発し、さらにソ連 崩壊後唯一の超大国となったアメリカが核疑惑を口実に94年に北朝鮮への軍事制裁を企 てる緊迫した情勢の下で平和の声をあげ、その他さのざまなたたかいを発展させてきた。今日、私たちの平和の声は広がり、歴史的な南北朝鮮首脳会談が行われなどアジア の流れは明らかに平和の方向へと変化してきている。私はこの十月中旬韓国を訪問し、 NGOの会議への参加、平和・環境団体との意見交換を行ったが、この変化を強く実感した ことをまず最初に申し上げたい。
(1)紛争の平和的解決をめざすアジアの流れ 第二次世界大戦後、朝鮮戦争、アメリカのベトナム侵略戦争が行われるなど、アジア は世界の緊張の焦点となってきた。しかし、かつて紛争の多発地帯といわれてきたアジ アはいま平和の発信地へと変化しつつある。例えば、91年にはフィリピンの米軍基地が 撤去され、朝鮮半島非核化宣言が合意された。95年には東南アジア非核地帯条約が調印 され、97年に発効している。94年にASEAN地域フォーラムが発足し、いまでは日本、韓 国、北朝鮮、中国を含む東アジアのすべての国が参加し、東アジア全域の安全保障対話 をめざす発展している。これらを通じて国連憲章の尊重、紛争の平和的解決、非核兵 器・軍事基地撤去など平和の流れが強まっている。ソ連崩壊後、北朝鮮の脅威を口実に 日米両政府は日米軍事同盟の維持強化をすすめてきたが、朝鮮半島での紛争の平和的解 決への動きは、その口実を根底から突き崩すものとなっている。
こうしたアジアの平和の流れに逆行しているのがアメリカの覇権主義である。アメリ カは国連憲章にもとづく世界の平和秩序に敵対し、NATOや日米軍事同盟を総動員して、 勝手横暴に軍事干渉する覇権主義的戦略を推し進めている。昨年3月のアメリカ・NATOに よるユーゴ空爆はその典型である。しかし、アメリカの横暴なやり方は、世界で孤立し 破綻を深めている。アジア支配を重視するアメリカは、日本をその最大の拠点としてア ジアに十万の兵力を前方展開させ、今後も軍事的介入の構えを続けていこうとしてい る。米政府によるこうした路線は、新大統領に誰が選出されようと基本的に変わらな い。アジアの現実に逆行するこうした流れを絶対に許すことはできない。
(2)日米軍事同盟の下での日本の異常な事態 そうしたアメリカのアジア戦略のもとで「集団的自衛権」の行使をアメリカが日本に 求めるなど日米軍事同盟の「再活性化」が狙われている。これらが日本での憲法第九条 の改悪をめざす策動の根源となっていることは明らかである。森政権と与党が新ガイド ライン=戦争法の具体化、沖縄・名護への最新鋭基地建設計画などをすすめようとして いることは、アジアで平和の流れが強まっているとき、アジア諸国のなかでの日本の異 常さと孤立化を浮き彫りにしている。
戦争法が成立してから一年半たったが、その具体化の実態は決して軽視できない。政 府は、国連安全保障理事会での決議もなしに他国の艦船を臨検する船舶検査法の成立を 狙い、周辺事態措置法第九条「解説」の正式決定によって地方自治体や民間企業にたい しアメリカの戦争への協力を強制する態勢を強めている。「周辺事態」を想定した日米 統合合同実動演習の実施、作戦計画を具体化するための「調整メカニズム」と日米共同 調整所(日米共同司令部)の設置など軍事態勢づくりも進展している。民間港や民間空 港への米軍艦船・軍用機の入港、飛来も激しさを増している。この中で、自衛隊も空中 給油機の導入や長距離輸送機の開発など海外派兵向けの増強をすすめ、対ゲリラ戦部隊 や化学防護部隊の創設、対ゲリラ訓練施設の建設など実戦部隊化をつよめている。
米軍基地をめぐっても、沖縄・名護への最新鋭基地建設計画の推進をはじめ佐世保へ の最新鋭強襲揚陸艦エセックスの配備、西海町へのLCAC基地の建設、岩国基地の拡張、 海兵隊実弾砲撃演習場の恒常化をめざす施設強化、原子力空母の配備をもにらんだ横須 賀基地のバース拡大計画、「メディクッス2000」(衛生訓練)にみる相模総合補給廠の 機能強化など再編強化がすすめられている。
これらによって、森内閣はアジアの平和の流れから孤立しており、ここに自民党政治 のゆきづまりが示されている。いまお年寄りや患者に負担増を押しつける介護保険や健 保改悪、財政破綻をかえりみない公共事業への予算バラマキなど経済政策の失政、かす かずのスキャンダルにくわえて、内閣不信任案をめぐる一連の動きは、森内閣はその基 盤がズタズタに崩れていることを示した。森内閣の早期退陣を求め国民的世論を高める ことはいよいよ重大である。
ひろがる基地の矛盾と世論と運動の変化
(1)基地の縮小・撤去を要求する沖縄県民のたたかいは、95年以来、紆余曲折や高低 の波をともないつつすすみ、日本国民の平和のたたかいの一つの軸となってきた。95年 の10・21県民総決起集会や96年の県民投票に示された沖縄県民の世論と運動の高揚に直面 した日米両政府は、SACO(日米特別行動委員会)路線を打ち出し、県民の求める「基地 の縮小整理」を逆手にとり、一方で「経済振興策」を宣伝し、基地問題では基地面積は 減らすなどの「譲歩」もしつつ、基地を再配置して基地全体の機能を維持・強化する巧 妙悪質な戦略をとった。その中心が、人口密集地にあり、多くの問題を抱えている普天 間基地の返還と引き換えに名護市辺野古に海兵航空部隊用の最新鋭基地を建設する計画 である。この計画にたいして名護市民は市民投票で反対の意思を明確に示す歴史的勝利 をおさめた。これにたいし政府・与党は、名護市長、沖縄県知事に基地容認派を当選さ せるとともに沖縄サミットの名護開催や十年間に一千億円をかける北部地域経済振興策 を取引材料にし、新基地建設の受け入れを正式に表明させるなど予断を許さない状況に ある。
しかし、7月20日の嘉手納基地包囲の「人間の鎖」行動に示されたように基地の縮小・ 撤去は県民的要求であり、日米政府の新基地押しつけ、SACO路線はさまざまの抵抗と矛 盾を抱え、思惑どおりにはすすめられずにいる。世論調査でも新基地建設について反対 が賛成をうわまわっている。こうした中で政府は、公約である「基地の15年使用期限」 問題を棚上げしたまま、基地建設計画をつくる「代替施設協議会」を立ち上げたが、こ れは矛盾の先送りにすぎず、さらに工法などの具体化も基地建設推進派内部の矛盾を表 面化させ、窮地に陥らざるをえない。日米両政府がいかに巧妙悪質な手口で、基地を押 しつけようとしても、それは基地の縮小・撤去という県民要求と相入れないという致命 的な弱点をもっており、事実、沖縄県民のたたかいはアメリカもうまくいっていないと 嘆くような状況をつくりだしている。
(2)夜間離着陸訓練(NLP)、超低空飛行など米軍の横暴な軍事演習が行われる中で□ 住民・国民との矛盾が広がっている。神奈川県のアンケート調査によれば厚木基地周辺 住民の80%以上が航空ショウでの展示飛行に拒否感を抱いている。横田基地や嘉手納基 地周辺で数千名規模の住民が爆音訴訟に立ち上がっていることもその表れである。米軍 のNLP強行にたいして、これまで「基地との共存」路線をとってきた三沢市長が「日 本を植民地あつかいしている」とし、大和市長も「なめられているとしか思えない」と し「米海軍との友好中断」を表明するなど新しい動きが生まれている。米軍基地の被害 と犯罪が増大する中で、沖縄県、14都道県渉外知事会、神奈川県市連絡協議会が日米地 位協定の見直しを要求していることも注目される。地方自治体の「友好関係断絶」発言 によって、米軍はNLPを緊急に中止することになった。NLPの緊急中止は前代未聞のこと であり、このことは地域住民の不満と怒りを背景にした「自治体の力」がいかに大きい ものであるかを明らかにした。自治体の一連の動きは、住民の安全を守るという地方自 治体としての役割と米軍の横暴がもはや両立しがたい矛盾となっていることを示してい る。
(3)注目されるのは、こうした地方自治体や地域住民の新しい動きと平和運動との連 携・共同が進んでいることである。低空飛行訓練中止の一点で地方自治体と平和運動・ 労働組合との共同がすすみ、12月4日には「米軍機低空飛行問題全国ネットワーク呼びか け人会議」も開催される。昨年の岩国市での平和大会に芸北町町長や山口県岩国港湾管 理事務所次長が登場し、日米統合合同実動演習の舞台となったあいば野演習場の周辺自 治体で「共同演習反対」の意見書が採択され、10・21中央集会に環境団体の挨拶、大和市 長のメッセージがよせられたこともその表れである。
(4)基地問題で国際的連帯と共同の条件が広がっていることも浮き彫りになった。沖 縄サミットの時に沖縄基地の異常さを告発した日本平和委員会の「よびかけ」に35カ国 350名が賛同・連帯してくれた経験はそのことをよく示している。韓国やプエルトリコ・ ビエケス、イタリアなど同じように米軍基地問題をかかえる各国の基地反対運動との連 帯活動も進められている。また、沖縄サミットに際し、NGO会議が名護の新基地に反対を 表明したり、国際自然保護連合が10月に開催した第二回世界自然保護会議(ヨルダン・ アンマン)が新基地建設との関係でジュゴン保護の決議を採択するなど環境保護の視点 からの国際世論も広がっている。
(5)すでにみたようにアジアでの平和の流れは、戦争法を無用のものにする条件をつ くりだしている。あいば野演習場周辺自治体である浅井町議会が日米合同演習に反対す る理由に朝鮮半島での南北首脳会談やオリンピックでの南北合同行進、日露平和条約交 渉の継続など平和な21世紀への構築努力をあげていることはその端的な実例である。こ の間、陸・海・空・港湾20労組のよびかけによる新ガイドライン阻止の大シンポジウム の開催、旧軍港である舞鶴・横須賀・佐世保市職労による共同声明の発表、神奈川県で の市民団体による地方自治体にたいするアンケート調査の運動、横浜での港湾四社によ る米軍協力拒否の方針、周辺事態措置法第九条「解説」への疑問・問い合わせも続いて いる。
(6)情勢の激動は、当面の緊急要求での共同の広がりにとどまらず、安保条約を根本 的に問い直す動きを強めている。ソ連の崩壊でその「根拠」を失った日米軍事同盟は 「ならず者」国家など強引な口実で維持されてきたが、アジアでの平和の流れの強まり の中で、さらにそれも説得力を失っている。しかも、核密約に示される秘密取決めの存 在は日米安保条約が国民にとっていかに危険きわまりない代物であるかを浮き彫りにし た。こうした下で日米軍事同盟を新たな危険な段階に引き上げようとする動きもあり、 矛盾も深く、21世紀の早い次期に安保廃棄の多数派を形成していくうえで新しい条件と 展望も生まれている。
新たな変化に対応した国民的共同の発展を
(1)事態の根本的な打開のためには平和大会がかかげる基本課題である日米軍事同盟 打破・基地撤去を国民多数の合意にしていくことが求められる。同時にまだその目標で は一致できないが、基地被害の一掃、基地の縮小整理、戦争法の発動ノーなど緊急の要 求で地域住民の多数を結集し、国民的規模で共同を発展させることはきわめて重要であ る。世論と運動の新しい変化の中で、切実な要求にもとづき国民の多数を結集して政府 を包囲することによって、要求の実現も可能となるし、事態の根本的解決を目指す展望 も切り開ける。
(2)米軍基地問題では、当面の課題として沖縄・名護への新基地建設など基地の新 設・増強反対、日米地位協定見直し、空母母港の撤回、思いやり予算の廃止、NLP・低空 飛行訓練の中止などの実現のために奮闘する。
共同を発展させるうえで注目すべきことは、
・地方自治体や住民の基地要求が政策的 に発展してきていることである。基地被害や米兵犯罪にたいし個別的な直接の要求をか かげるとともに、そこから空母母港撤回や地位協定見直しなどさらに踏み込んだ要求で の共同を安保条約への立場の違いを越えて前進させる可能性が広がっている。これらの 要求は安保の根幹にかかわるものだけにいっそう重要である。
・運動での共同を環境な ど住民市民団体、専門家、地方自治体、国際諸団体などに大きく広げることが重要である。
・平和大会に結集した自覚的勢力の果たす役割は重要である。切実な一致点での共 同の正しい前進のための全力をつくすとともに苦しみの根源にある安保条約の廃棄、基 地撤去の世論をひろげるために独自の奮闘が求められる。
(3)戦争法の問題では、戦争法の具体化・発動許さず、有事立法反対、憲法改悪反対 の課題をかかげてたたかう。このたたかいでは、
キ アジアで紛争の平和的解決の流れが 大きく前進したことにもとづいて、戦争法がいかに無用な長物となっているかを広範な 国民に宣伝する。
・自衛隊の実戦部隊化に反対し、自衛隊基地などによる被害の一掃を 求める。
・このたたかいを基地反対のたたかいなど「平和を求める」動きと結んで政府 を大きく包囲する方向で奮闘する。
・そもそも有事立法は、アメリカの干渉戦略の下で 戦争戦争法が発動された場合、日本の参戦体制を確立するために制定される。有事立法 制定は戦争法を発動しやすくするのであり、立法化の動きに断固反対する。
自衛隊の海外派兵と日本の軍事大国化にとって歯止めとしていまなお重要な役割を果 たしている憲法第九条の改悪に反対する共同をひろげる。 これらの課題でのたたかいの中で、苦しみの根源である日米安保条約の廃棄を世論の 多数とするため独自の努力を払う。
最後に
私たちが平和な21世紀へのとびらを開く上で、沖縄・名護への最新鋭基地の建設を許 すか、それともこれを阻止するかは日本とアジアの平和と安全にかかわるきわめて重大 な問題となっている。政府は、沖縄県、名護市を巻き込んだ「代替施設協議会」での基 地建設計画づくりを来年8月には完成させるとされている。こうした策動を打ち破り新基 地建設を阻止するため名護、沖縄のたたかいはもとより本土での連帯行動を大規模に盛 り上げようではないか。また、環境保護団体とも共同し、ジュゴンを守り、新基地建設 をやめさせる国際的な世論と運動を起こしていこう。
この平和大会で学び、交流し、全国各地の草の根から、米軍の横暴に反対するたたかい、戦争法の具体化を許さないたたかいに取り組み、日本の進路を非同盟・中立・平和 へ転換するため多数派となる共同を新たな意気込みですすめよう。
沖縄からの発信
米軍基地被害の根絶を求める国際連帯を
2000年12月1日
沖縄・那覇
1、2000年日本平和大会の国際シンポジウム「沖縄からの発信 米軍基地被害の根絶を求める国際連帯を」が、2000年11月30日から、12月1日まで沖縄県・那覇市で開催された。ジョセフ・ガーソン(フレンズ奉仕委員会、アメリカ)、フランチェスコ・イアヌゼッリ(「ピース・リンク」、イタリア)、イム・サムジン(韓国緑色連合)、イスマエル・グァダルーペ(ビエケス救済発展委員会、プエルトリコ)、マリア・I・レイナト=プレマーホ(中南米移民エンパワーメント、プエルトリコ)、須田博(日本平和委員会)が、パネリストとして参加した(敬称略)。また、アメリカ・フレンズ奉仕委員会(ハワイ)、ルイーザ・モルガンティーニ(欧州議会議員、イタリア)、アラブNGO調整センター(エジプト)、オーストラリア反基地連合、ギリシャ国際緊張緩和平和委員会、ドイツ平和評議会/日独平和フォーラム、非核フィリピン連合から文書報告が提出された。
2、パネリストは、11月29日、シンポジウムに先立って、米海兵隊の新基地建設が計画されている名護市を訪れ、これに反対してたたかう住民と交流し、心からの連帯を表明した。交流では、米軍新基地建設に反対する、国際的な連帯と共同を強化・発展させることの必要性が強調された。また名護市宮城常吉助役と会見し、住民投票にしめされた意思にもとづき、市民の利益と安全をまもる立場にたって、新基地建設受け入れを撤回するよう訴えた。
3、在外米軍基地に固有な被害には、戦争の危険と主権侵害、環境と健康の破壊、個人と商業財産の破壊、騒音公害などが含まれる。放射性物質の放出を含む軍事的事故は、人命を奪い食物連鎖を破壊してきた。住民の土地は、ときとして、国際法を侵害して、基地のために接収されてきた。地域社会、とりわけ女性は、レイプや性的虐待を含む耐え難い程高率の犯罪によって傷つけられている。各国に存在する米軍基地は、その成り立ち、規模、形態、機能は様々だが、共通して、アメリカの世界戦略にそった、覇権主義的な軍事干渉・介入の足場とされているだけでなく、地域住民にとって、人権侵害と生活破壊、環境汚染を日常化する諸悪の根源となっている。パネリストは、以下の点を強調点した。
―日本:海兵隊、空母軌道部隊、航空遠征軍など、世界に例をみない「殴り込み部隊」の配備をはじめ、130余りの米軍基地、4万人の米兵が全国に駐留しており、夜間離発着訓練、国内法を無視した市街地上空をふくむ低空飛行訓練、実弾砲撃演習など、「植民地」のような米軍の「治外法権的」な横暴がまかりとおっている。その75%が集中する沖縄では、航空機事故、凶悪犯罪が頻発し、騒音、環境被害など、事態はいっそう深刻である。地域住民の意思を無視した、名護への米海兵隊の新基地建設計画は、ジュゴンなどの稀少生物が生息する貴重な自然環境を破壊する懸念が国際的にも指摘されている。
―韓国:95の米軍基地と3万7千人の米軍が駐留しており、その面積は8万エーカーに達する。これらの基地によって、市民は環境破壊と人的被害の脅威にさらされている。政府機関をはじめ韓国人は、米軍基地に立ち入り、環境の実態を知る権利がない。現在米軍には、移転にともなう環境回復の義務がない。米軍はこれまで、ハン河への毒物投機などの環境破壊事件をひきおこしてきた。米空軍クーニー射爆場(梅香里)では、半世紀にわたって、連日戦争のような演習が行われており、これまでに11人が誤爆で死亡している。騒音による健康破壊も深刻である。
―ヴィエケス:このプエトリコ東海岸沖にあるこの自治島には、東西を弾薬庫と軍事演習場に挟まれた地域に9千3百人が住んでいる。この軍事施設は、全島の3万3千エーカーのうちの2万6千エーカーを占めている。軍事演習は、重大な環境破壊、高いガン発生率、騒音、極度の貧困、住民の苦悩、動植物群の破壊を引き起こしている。とくに軍事試験や演習には、化学・放射性物質器も使用されているので事態は重大である。プエルトリコは、不服従行動、抗議行動、ロビー活動などを通じて、海軍演習場の撤去を明確に表明しているが、米連邦政府が自らの意思を押しつける政策はかわっていない。市民の不服従行動の際の逮捕者にたいする連邦裁判所の審理がまたれている。
―イタリア:先のユーゴスラビアにたいする戦争でしめされたように、在伊米軍基地とイタリア軍基地は、アメリカの攻撃的干渉政策を代行するNATOの作戦のために利用される。核兵器の存在、原子力潜水艦による警戒行動、そして軍事演習は、事故、環境汚染、そして市民に多数の死者をもたらしている。これらの基地は、種の多様性と予防原則に反するという点で、1992年のリオ・デ・ジャネイロ世界サミットのとりきめを侵害するものですらある。このとりきめは、核蓄蔵と原子力推進部隊を含む軍事作戦についても適用されるものである。
―アメリカ:基地被害の危険は、在外米軍基地にとどまらず、アメリカ本土の全域にわたる地域におよんでいるが、その多くはアメリカ人には知られていない。アメリカ市民が、巨大な軍事費を支出し、何百という軍事基地を国内と世界中に有する、アメリカの軍事化された社会がどのようなものかを認識すること、また、在外軍隊と軍事基地が、戦争の危険、人権侵害などの否定的影響をホスト国に及ぼしている事実を知ることの重要性が指摘された。そして、戦争の防止、軍事的植民化からの解放をめざし、世界中の米軍基地被害とたたかう人々と連帯するアメリカ市民の特別の責務が指摘された。
4、21世紀を前にして、世界平和の視点からも、諸国民の独立、民主主義、人権、生活、環境、地域社会の擁護という視点からも、米軍基地が世界中でまきおこしている被害を、放置することはできない。それらは、「すべての人は、生命、自由及び身体の安全に対する権利を有する」ことを表明した世界人権宣言をはじめ、20世紀にかちとられた平和と進歩のたたかいの成果とあいいれないものである。すでに世界各地では、在外米軍基地の横暴に抗議し、人間の尊厳をまもるたたかいがおきている。心ある人々は、この基地被害の現実を直視し、その被害者の声に耳を傾けるべきである。基地被害の根絶は、思想、信条、立場の違い、また、軍事同盟についての意見の違いをこえて、緊急にとりくまれるべきものである。平和運動が、様々な分野の市民運動、政治的に多様な勢力を結集して、この課題にとりくことがもとめられている。
5、基地が存在するかぎり、その否定的影響はなくならない。基地被害を完全に根絶するためは、最終的に在外米軍基地の撤去が必要である。シンポジウムでは、将来的には、すべての米軍基地撤去の実現をめざしてたたかう決意が表明された。また、国内法や住民の生活と安全を無視した、米軍の横暴を野放しにする駐留米軍の地位についての諸協定(日米地位協定、韓米行政協定など)の問題点が指摘され、その改定の必要性が強調された。
6、欧州とアジアに10万人米兵と多数の軍事基地を展開するアメリカの覇権主義的な戦略が、在外米軍基地強化の背景となっていることが指摘された。日米ガイドラインとNATO新戦略概念によって、アメリカの軍事同盟体制は、いっそう危険なものとなった。それは、同盟国を動員して、国連を無視した先制的な武力干渉を行おうとするものである。南北朝鮮首脳会談などの平和の流れのなかで、こうしたアメリカの戦略の矛盾がいっそうあらわになり、在外米軍基地維持の根拠が失われつつある。
7、戦争か平和か、21世紀の世界のあり方がとわれているもとで、米軍基地問題の解決が、新たな国際的課題となっており、そのための各国の運動の連帯と共同の新しい可能性がうまれている。米軍基地の重圧に苦しむ沖縄から、我々は、米軍基地被害の根絶、米軍基撤去をめざす国際連帯の発展ををよびかける。
ジョセフ・ガーソン(フレンズ奉仕委員会、アメリカ)
フランチェスコ・イアヌゼッリ(「ピース・リンク」、イタリア)
イム・サムジン(韓国緑色連合)
イスマエル・グァダルーペ(ビエケス救済発展委員会、プエルトリコ)
マリア・I・レイナト=プレマーホ(中南米民族エンパワーメント、プエルトリコ)
須田博(日本平和委員会)
国名五十音順
(別紙)
今後の活動についての提案
(順不同)
シンポジウムでは、今後の活動のための以下の提案がおこなわれた。これらは、引き続き国際的に協議され、具体化されていくべきものである。
―米軍基地の影響、被害根絶と基地撤去をもとめる各国の運動についての、草の根の活動家ための資料の充実(環境破壊についてのデータ、市民不服従行動についての情報も)。
―恒常的な情報交流と世界の反基地運動の交流・連帯を可能にするネットワークの確立・発展。
―アメリカの経済的・軍事事的グローバル化を関連づける、平和運動と経済的公正をもとめる運動との共同。
―地域住民の建設反対の意思とともに、ジュゴン保護の世界環境保護会議の勧告をふまえた、名護市における米海兵隊新基地建設計画の撤回をもとめる署名などの国際共同行動。
―米軍基地の影響について知る草の根、地域、全国レベルでのフォーラムの組織(可能なら各国からの被害者・活動家も招いて)。
―在外米軍に「治外法権的」特権をゆるしている諸協定の抜本的みなおしをもとめる運動間の情報交流の促進。
―米軍基地被害に苦しむ諸国人民の平和のための国際連帯日。これらの国々の代表によるワシントンでのデモ行進。
―アメリカ軍の「治外法権的」特権を許す政府間協定の改定をもとめる運動間の情報交換の促進。
―各国の運動と状況についての情報の交流と普及のための代表団交換。
―外国軍隊などによる主権侵害についての法的措置をもとめる行動や監視行動。
↑
全体集会への国際会議報告
実行委員会を代表して 田中 洋子 全国労働組合総連合(全労連)副議長
11月30日から、12月1日まで那覇市で開催された、2000年日本平和大会・国際シンポジウムについて報告します。
今回のシンポジウムは、そのタイトル「沖縄からの発信 米軍基地被害の根絶を求める国際連帯を」に示されるように、米軍基地被害の問題に焦点をあてて、活発な議論をおこないました。
シンポジウムには、海外から5人のパネリストが参加されました。アメリカ、フレンズ奉仕委員会のジョセフ・ガーソンさん、イタリア「ピース・リンク」の、フランチェスコ・イアヌゼッリさん、韓国緑色連合のイム・サムジンさん、プエルトリコ、ビエケス救済発展委員会のイスマエル・グァダルーペさん、そして同じくプエルトリコから、中南米移民エンパワーメントのマリア・I・レイナト=プレマーホさんです。日本からは、日本平和委員会事務局長の須田博さんがパネリストをつとめ、全体で約一五〇人が参加をしました。
また、今回のシンポジウムには、ハワイ、イタリア、エジプト、オーストラリア、ギリシャ、ドイツ、フィリピンから、各国の基地問題について、文書で報告がよせられるなど、国際的にも大きな注目のなかで開催されました。
シンポジウムの重要な目的の一つは、全国のたたかいの焦点となている沖縄、とりわけ米軍新基地に反対する名護のたたかいに連帯し、あつい激励を行うことにありました。
パネリストは、11月29日、シンポジウムに先立って、名護市を訪れ、「命を守る会」「二見以北十区の会」「ヘリ基地反対協」を訪れ、心のこもった交流をおない、連帯のきずなをかためあいました。また名護市宮城助役と会見した海外パネリストは、住民投票ににもとづき、市民の利益と安全をまもる立場にたって、新基地建設受け入れを撤回するよう、率直に訴えました。
結論から申しますと、先ずひとつは、このシンポジウムを通じて、米軍基地被害が、世界各地で問題となっており、国際的に告発していくべき重要問題となっていることがあきらかになりました。
各国に存在する米軍基地は、その成り立ち、規模、形態、機能は様々ですが、共通して、アメリカ覇権主義的の軍事干渉・介入の足場とされているだけでなく、地域住民にとって、人権侵害と生活破壊、環境汚染を日常化する諸悪の根源となっています。
日本では、海兵隊、空母軌道部隊、航空遠征軍など、世界に例のない「殴り込み部隊」をはじめ、130余りの米軍基地、4万人の米兵が全国に駐留し、夜間離発着訓練や低空飛行訓練など、「植民地」のような「治外法権的」横暴がまかりとおっていますが、各国でも米軍基地被害は深刻です。
95の米軍基地と3万7千人の米軍が駐留する韓国では、米軍基地基地によって、市民は環境破壊と人的被害の脅威にさらされています。ソウル中心部をながれるハン河への毒物投機などの環境破壊事件がおき頻発し、米空軍クーニー射爆場では、半世紀にわたって、連日戦争のような演習が行われ、これまでに11人が誤爆で死亡しているそうです。
プエトリコ東海岸沖にあるヴィエケス島は、東西を弾薬庫と軍事演習場に挟まれた地域に9千三百人が住んでいますが、化学・放射性物質器も使用されている米海軍の軍事演習によって、高いガン発生率、騒音、動植物群の破壊などが引き起こされています。
イタリアでも、原子力潜水艦の寄港や軍事演習によって、事故、環境汚染引き起こされ、多数の死傷者もでているそうです。
さらに基地被害の危険は、在外米軍基地にとどまらず、基地周辺の地下水の汚染など、アメリカ本土の全域にわたる地域におよんでいることが報告されました。
こうした報告を受けてあきらかになったことは、21世紀を前にした今、世界平和の視点からも、独立、民主主義、人権、生活、環境保護という視点からも、米軍基地が世界中でまきおこしている被害を、放置することはできないということです。
すでに世界各地では、在外米軍基地の横暴に抗議し、人間の尊厳をまもるたたかいがおきていますが、シンポジウムでは、基地被害の根絶は、思想、信条、立場の違い、また、軍事同盟についての意見の違いをこえて、緊急にとりくまれるべきものであるということが強調されました。平和運動が、様々な分野の市民運動、政治的に多様な勢力を結集して、この課題にとりくことがもとめられていると思います。
同時に、基地が存在するかぎり、その否定的影響は消え去らないわけで、根本的には基地をなくすることが必要であり、すべての米軍基地撤去の実現をめざしてたたかう決意が表明されました。また、国内法や住民の生活と安全を無視した、米軍の横暴を野放しにする日米地位協定、韓米行政協定などの問題が指摘され、その改定が切実になっていることもあきらかにされました。
シンポジウムでは、在外米軍基地強化の背景となっているアメリカの覇権主義的な戦略についても討論がされました。日米新ガイドラインとNATO新戦略概念によって、アメリカの軍事同盟体制が、いっそう危険なものとなった、また、最近の国防大学の報告では、日本に集団的自衛権の行使をもとめるなど、日本を後方支援から、前戦の戦闘に巻き込む危険な方向打ち出されていることなどが指摘されました。しかしその一方で、南北朝鮮首脳会談などの平和の流れのなかで、こうしたアメリカの戦略の矛盾がいっそうあらわになり、在外米軍基地維持の根拠が失われつつあることも強調されました。
シンポジウムの討論を通じては、米軍基地問題の解決が、新たな国際的課題となっているもとで、その解決をめざして、各国の運動の連帯と共同を発展させる新しい可能性がうまれていることがあきらかになりました。そして、パネリストの6人の連名で、このシンポジウムの内容を紹介し、米軍基地の重圧に苦しむ沖縄から、米軍基地被害の根絶、米軍基撤去をめざす国際連帯の発展をよびかける文章が、発表されました。
海外代表プロフィール
フランチェスコ・イアヌレッリ
ピース・リンク 軍縮部門調整者(イタリア)
ピース・リンクは、91年に設立されたイタリアの平和問題の情報交流センター的な役割をはたしている市民団体。扱う課題は、環境問題から軍縮問題、異文化交流など多伎にわたっています。まだインターネットが一般的でなかった80年代から活動を開始しており、この分野での草分け的存在で、広範な団体、教師、社会活動家など広範な人々が参加しています。
NATOのユーゴスラビア空爆の際には、マスコミを使った、「人道的介入」を口実とした空爆正当化の論調がはられたが、同団体は、リアルな情報提供を行い、イタリアの平和団体のもっとも重要な情報源となったといわれています。
情報交流だけでなく、運動の組織ににも力を入れており、NATO原潜の寄港によるイタリア港湾での核事故の危険に反対する運動は、大きな関心をあつめ、イタリア各地で、抗議行動も行われました。また、コソボ、チェチェンでの活動もおこなっています。
イム・サムジン
緑色連合 事務局長(韓国)
緑色連合は、韓国の最も大きな環境団体の一つで、在韓米軍基地による環境破壊を告発し、基地被害の根絶をもとめる運動にとりくんでいます。同時に、米軍の環境破壊を野放しにする根源となっている韓米行政協定(=地位協定)の改定をもとめる運動でも積極的な役割をはたしています。
今年七月に同連合は、ソウル市内を流れる漢江に米軍が、有害なホルムアルデヒドを廃棄していたことを暴露し、国民的にも大問題となり、米側も謝罪を表明した。これ以外にも、廃油の垂れ流しによる汚染や有毒物質の杜撰な管理など、米軍の環境破壊を次々に告発してきています。また、同団体の作成した環境破壊の実態をすめすスライドは、米韓行政協定改定交渉で、韓国政府側がアメリカへの説明の際に使用されました。
10月には、日本平和委員会としてはじめて韓国を訪問し、同団体との交流を深めています。
ジョセフ・ガーソン
フレンズ奉仕委員会プログラム・コーディネーター(アメリカ)
フレンズ奉仕委員会は、平和主義を重視するキリスト教徒団体で、国内外で反核運動、反戦運動などを積極的にすすめており、ガーソン氏は、政策・活動の組織の面で重要な役割を果たしています。
同氏は、アメリカ覇権主義の世界戦略、アジア・太平洋戦略についての研究・分析に造形ふかく、とくに沖縄基地問題については、特別の関心をはらってとりくんできています。沖縄G8サミットに際しては、沖縄の基地問題解決を訴えるアメリカの広範な学者、文化人などの連名アピールなどを組織し、沖縄現地の新聞広告を発表し、注目をあつめました。
ガーソン氏は、これまで原水爆禁止世界大会にたびたび参加するなど、原水爆禁止運動の発展にも重要な貢献をしてきました。そして、沖縄をはじめ日本各地の平和運動とも交流をかさねるなど、日本の平和運動と深いつながりをもっています。
イスズエル・グアダルーペ
ヴィエケス救済発展委員会(プエルトリコ)
米海軍の演習場をかかえるヴィエケス島で、軍事演習による環境被害や人権問題の解決、地域の経済社会発展のために活動しています。
60年以上にわたって、アメリカの支配のもと、海軍基地の演習場がおかれ、住民のあいだで死傷者を出す事故がくりかえされるとともに、ガンなどの疾病が高率で引き起こされる状況を生み出してきています。また土地と、天然資源がアメリカの管理にあり、現地の有力な産業である漁業を妨害し、プエルト・リコ本島との最短距離のルートが海軍の管理下におかれるなど、ビエケス島の経済発展にとっても重大な影響をもたらしています。
グアダルーペ氏は、演劇の先生を勤めていますが、演劇は、市民運動を組織するうえで、重要な役割を果たしています。
※同氏の補佐として、マリア・I・レイナト=プレマーホ女史(アメリカ社会における中南米民族の文化的・民族的アイデンティティーを護り、経済的・社会的自立を支援する団体である「中南米移民エンパワーメント」の設立者)も参加します。
|