2010年大会INDEX

2010年日本平和大会へのメッセージ

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セイコウ・イシカワ 駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使

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2010年11月29日

 日本平和委員会の創立60周年という特別な機会に、ベネズエラ・ボリバル共和国とウーゴ・チャベス・フリアス大統領を代表しメッセージをお伝えすることを光栄に思います。
 ベネズエラは、平和への確固とした深い確信と、人道と社会への高い感受性をもち、核兵器のない世界の実現にとりくむことを決意しています。
 私たちは、国連憲章にもとづく多国間協調主義と主権国家の平和的共存の強化をめざし、国際協力の原則を尊重する世界の建設を促進しています。
 ベネズエラ・ボリバル共和国は、核不拡散条約と包括的核実験禁止条約の加盟国として、これら条約の普遍化の必要を再確認し、国際社会のすべてのメンバーが永続する平和を保障するために条約の規範を厳格に遵守するべきであることを強調します。
 ベネズエラは、すべての大量破壊兵器の完全で絶対的かつ無条件の廃絶を信じており、その第1歩は核兵器の廃絶であると信じています。ベネズエラ国民にとって、核兵器はその存在そのものが人類にたいする脅威なのです。
 国際原子力機関の原加盟国として、ベネズエラは平和主義の使命を守り原則的な立場をとり続けます。
 原子力の研究と平和利用は維持・奨励されなければなりません。そしてそれは、各国国民の最高の利益と経済的・社会的福祉のみをめざすものでなければなりません。
 この大変特別な機会に、私たちは、持続する平和をめざし広島と長崎で始まったさまざまなとりくみを推進し支持する決意をあらためて表明します。私の国では多くの都市が、「平和市長会議」の活動に積極的に参加しています。
 世界平和への私たちの固い決意を、今一度表明します。


(ベネズエラ大使からのメッセージは、2010年日本平和大会実行委員会を代表して日本平和委員会の代表がベネズエラ大使館を訪問し、大会へのメッセージを要請したことに対し送られてきました。)