2010年大会INDEX

2010年日本平和大会へのメッセージ

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ホセ・フェルナンデス・デ・コシオ 駐日キューバ共和国大使

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2010年11月24日

 キューバ政府の対外政策は国連憲章の目的および原則と一致するものです。
 キューバは、国連加盟国として、国連の制度のなかで、平和と核軍縮を含む全般的完全軍縮のため絶え間ない努力をしています。非同盟諸国運動の創始者の資格で、キューバは非同盟諸国首脳会議の諸声明に表明されている核軍縮と原子力の平和利用の立場を支持しています。
 最近の2010年核不拡散条約(NPT)再検討会議で、キューバ代表は、必要なことは軍縮、核不拡散、核エネルギーの平和利用という核不拡散条約の3つの柱にしたがい、差別のない均衡の取れた形で、すべての約束の履行に取り組む力を発揮できるかに再検討会議の成功がかかっていると指摘しました。同時に、再検討会議の場でNPTの枠内ですでに決められている責務および約束を再解釈したり否定するようないかなる企ても拒否する必要のあることを表明しました。
 キューバは、核兵器不拡散が地上の範囲だけに限定されるべきではなく、現在の核保有国が改良を続けている核兵器貯蔵庫とベクトル・システム(航行誘導システム)の領域の垂直の範囲での核兵器不拡散の問題も促進することが重要であると主張しています。
 その意味で、キューバは米国政府が、「新START」条約の承認とともに、自国の核軍備の近代化と改良のため、800億ドルをつぎ込もうとしていること、このように核不拡散条約、とくにその第4条の責務を無視していることに、大きな懸念を持って注視しています。
 平和と軍縮の問題にかんする対外政策にしたがい、キューバの立場は、アジアでの核兵器廃絶、外国軍事基地撤去、軍事同盟廃止のためにたたかう日本平和委員会の崇高な目的と一致しています。
 2010年日本平和大会が擁護する崇高で正しい大義にふさわしい大きな成功をおさめるよう期待しております。