2007年大会INDEX

2007年日本平和大会in沖縄 国際シンポジウム「沖縄からの発言」


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大西
照雄

名護平和委員会会長(ヘリ基地反対協議会代表委員、アセス監視団運営委員)

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3度目の勝利を目指して


1.我々は2度勝利した

 辺野古の闘い10年、我々は2度勝利した。
[1] 1997年12月21日、市民投票で海上ヘリポート拒否、民主主義の勝利である。
[2] 05年9月2日、ボーリング櫓を撤去、1年半近くの陸上・海上非暴力の座り込み、一致点での2重3重の統一行動、地球を巻き込んだ世論形成の平和の文化と生物多様性保全の結合であった。


2.「日米同盟の変革と未来」と米国の野望

 米軍再編成の中で沿岸案(05・10・29)、V字形滑走路2本(06・5・1ロードマップ)と新しい段階に入った。
 私は「悪魔の要塞秘密基地」と規定、建設過程を「極道の環境アセス」と沖縄県2紙で批判を展開してきた。前者は我々がアメリカで行っている「ジュゴン裁判」で悪魔の要塞基地の実像が暴かれてきた。
 事前調査の違法性、方法書の秘密性も、その手法は現場の海上の闘い、方法書への意見表明の中で自己矛盾に陥りだした。ジュゴン裁判で明らかにした映像で辺野古と高江を見てみよう。
1)この海と森は生物多様性に満ち溢れている
2)アメリカは辺野古が欲しかった
  軍港、弾薬、訓練の有機的結合
3)ジュゴンの「自然の権利」はオスプレイ、V字形を暴く
4)沖縄は世界一危険な島に(画像60、61、14に戻る)


3.現在の闘いの到達点(方法書、県環境アセス審議会での闘い)−結合

 ロードマップは2014年完成を前提に環境アセス、埋め立て申請、作業ヤード建設、本体着工、闘いの局面は山と谷あり、現在の闘いの集中局面は
1)高江の座り込み(7月2日)の粘りの意味(工期来年2月まで?)
2)辺野古―違法事前調査阻止と監視活動の日々(1405日)―アセスの秘密性暴露
3)知事意見(条例12月21日、法1月21日)集中審議
[1] 負担軽減から抑止力の諸強化を背景に、これらを結合した運動体、平和・環境団体の有機的共同・統一した集中的取組と世論形成、学習。アセス監視団収録「意見書」は現在日本の環境アセスとV字形沿岸を学ぶ最高の文献となる。
[2] これらの粘りと「学際的」見地の中でアセス審議会は「方法書差し戻し」をも示唆する矛盾を生み出している。


4.国民の深部の力が自公の政策を覆す時代にふさわしい闘いを

  ジュゴンとノグチゲラは辺野古・高江を国際化した
  われら平和を求めるものは地球の闘いを一つに
  ブッシュと日本政府の20世紀的暴力の文化に21世紀の平和の文化を