2006年大会INDEX

2006年日本平和大会in岩国・広島 パネリストプロフィール

【パネリスト】



T・J ・ジョンソンさん

アメリカ

ワシントン州オリンピア市市議会議員。2005年8月のオリンピア市非核条例制定に向けて中心的役割を果たした。地域の平和運動家たちとともに、核兵器や大量破壊兵器の廃絶、イラク戦争反対などの運動を積極的に推進。ワタダ中尉のイラク任官拒否支援やイラクへの軍需物資輸送阻止、原潜寄港反対のたたかいにも取り組んでいる。平和で持続可能な地域のコミュニティーの創出と草の根の市民運動の発展、およびその国内外での連帯を重視し、世界の平和とアメリカの軍事最優先の世界戦略の根本的転換を訴えている。



デブトラリン・キナタ
グアム

グアムは日本国民への3兆円の負担によって、沖縄海兵隊の移転先として焦点となっている。キナタさんは、グアムの先住民チャモロ族の文化と人権を守る人権団体「チャモロ・ネーション」代表。グアムの米軍基地の被害や人権侵害を告発するとともに、米軍基地の再編強化、沖縄駐留海兵隊のグアム移転に反対し、米軍基地撤去の運動に積極的に取り組んでいる。「海兵隊移転でグアムは何ら潤わない。経済は破壊され土地も奪われる」と、沖縄、日本との運動の連帯の重要性を訴えている。



カン・ジョング(姜禎求)
韓国

東国大学教授(社会学)。「平和と統一を開く人々(SPARK)」代表。米軍「再編」のもとで、在韓米軍と基地も、アジア・太平洋を範囲とした、より侵略的なものへと強化されようとしている。とりわけ、ピョンテック基地拡張反対のたたかいは、平和団体、市民団体の全国的な支援もうけながら発展しつつある。SPARKはこのたたかいで、重要な役割をはたしている。また、国防予算の削減、米軍基地返還、女子中学生の轢殺事件の真相究明などにもとりくんでいる。SPARKは、昨年の平和大会につづいての参加。



新原 昭治
日本

国際問題研究者 日本平和委員会理事。米核戦略、基地、安保条約問題など、多方面から研究。出版された著書は『あばかれた日米核密約』『アメリカ核戦略と日本』など多数。最近は神奈川県横須賀市にある米海軍横須賀基地の米艦船に1972年当時、核兵器が積載されていたことを示す米政府解禁文書を米国立公文書館で入手し、日米核密約を暴露するなど、米政府の核密約を調査し、日米軍事同盟の核心に迫る研究をしている。草の根の活動のあるところへは、どこにでも出向く、行動する研究者。



【コーディネーター】



川田 忠明

日本平和委員会常任理事。2000年から国際シンポジウムのコーディネーターを務める。1996年より世界平和評議会書記として活動。世界30ヶ国以上を訪れ、各国の平和運動との交流に参加。原水爆禁止日本協議会理事。