海外参加者のプロフィール
【海外来賓】
イ・ジェヤン〔韓国〕
米軍基地をかかえる大邱(テグ)市の南区庁長。基地問題にとりくむ自治体代表として参加する。日本平和大会として、韓国の自治体との交流をもつのははじめて、日本の基地の実体と自治体のとりくみ、住民の運動との交流を強く希望しての来日である。
【海外パネリスト(国名五十音順)】
デミティー・ホーキンス(女性)〔オーストラリア〕
オーストラリア平和委員会
「ピース・ディフェンディング・ディスカッション」コーディネーター
オーストラリアの広範な平和運動のネットワークの運営にたずさわっている。沖縄の海兵隊の一部を移設する噂もながれたオーストラリアでは、名護の新基地建設反対署名に、多くの平和団体がとりくんだ。核軍縮問題にもとりくんでおり、ミサイル防衛構想に反対する国際署名運動を推進した。今回は国連総会が開かれてるニューヨークから沖縄・名護にかけつける。
キム・ヨンハン〔韓国〕
「不公正なSOFA(米韓行政協定)改訂国民運動」共同執行委員長
日本の地位協定にあたる米韓行政協定の不平等条項の改訂をもとめる国民的な運動の先頭にたってきた。韓国に90以上あるといわれる米軍基地・施設による被害や犯罪の根絶をめざす運動を創設するうえで重要な役割をはたしてきた。最近、韓国の基地闘争の歴史をまとめた本を出している。ソウル大学でドイツ文学博士として教鞭をとってきたが、現在は、平和運動に専念している。
イ・スクテ〔韓国〕
弁護士
緑色連合とともに、基地公害問題などの訴訟にとりくむ弁護士で、今回は、日本の基地訴訟の経験なども交流したいと来日。
ロナルド・マッコイ〔マレーシア〕
「マレーシア反核医師の会」会長(「国際反核医師の会」共同議長)
アジア・太平洋の安全保障、核軍縮問題にとりくみ、国連総会で採択された核兵器廃絶をもとめる決議(マレーシア政府が提出)の起草にもかかわるなど、政府にも影響力をもつ平和運動家。平和大会の直前まで、国連総会(ニューヨーク)に参加するなど、国際的にも活発な活動を展開。また、沖縄問題、日米安保問題についても造形が深く、日本の雑誌に論文なども寄稿している。
アレクサンダー・ラクソン〔フィリピン〕
「基地浄化市民タスク・フォース」
スービック、クラークなどの米軍跡地利用・開発にともなって問題となっている、米軍の有害廃棄物の除去、汚染浄化にとりくむ市民団体の代表。フィリピンでは、基地跡地の環境汚染問題について、比当局も米軍の責任であることを確認するなどの前進がある。また、基地公害問題にとりくむ各国の運動との連帯も重視しており、この問題での国際会議も開催していきている。
コラソン・ファブロス(女性)〔フィリピン〕
「非核フィリピン連合」事務局長
原水爆禁止世界大会や、1998年の日本平和大会にパネリストとして参加するなど、日本の反核平和運動と密接な協力関係にある。フィリピンは、米軍基地撤去後も、米軍の長期駐留を認める「軍隊訪問協定」が締結されるなど、米軍プレゼンス強化の動きもあり、これに反対する運動の先頭にたっている。また、日本、韓国などアジアの運動の連帯・共同を重視して、国際活動も活発に展開。
ミルナ・パガン(女性)〔ヴィエケス島―プエルトリコ〕
「ヴィエケス救済発展委員会」理事
三分の二を米軍基地・施設によって占められているヴィエケス島(自治領プエルトリコ)では、米海軍の演習による死傷者、犯罪、環境破壊、住民の健康などが重大な問題となっており、この演習中止をもとめる住民ぐるみの運動が展開されている。来年はじめに、この是非を問う住民投票が予定されている。昨年の平和大会、平和キャラバン集会に参加するなど沖縄の運動とは深い連帯関係にある。
マルシア・モリス(女性)〔アメリカ〕
フレンズ奉仕委員会(コネチカット州)、プログラム・コーディネーター
フレンズ奉仕委員会では、軍縮と社会的公正をめざす活動を担当。同時多発テロ以降は、コネチカット州(ニューヨークとマサチューセッツの中間に位置)で報復戦争反対・テロ反対の共同「我々の名で戦争をするな」("Not in Our Name" Coalition)を組織する中心を担ってきた。草の根の運動の先頭にたつとともに、国際関係論の研究者でもある。沖縄や日本本土の平和運動の経験についても学びたいと、来沖への期待をのべている。
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